小山さんのお宅は「小山ガーデン」を経営している緑につつまれたお宅です。そんな小山さんのお宅ような自然を大切にした屋敷林にはさまざま昆虫たちが住んでいます。
芭蕉や一茶は、実に多くの俳句を世に残しましたが、その中には多くの昆虫たちも登場します。いったい、どんな虫たちが登場するのか、いっしょにみていきましょう。
クイズ
1)次の芭蕉の俳句に登場する虫はなんでしょう?
閑かさや
岩にしみ入る
○の声
@ギス
Aノミ
Bセミ
考えてみよう!
この俳句は、どんな意味だろう?
どういう情景が浮かぶかな?
芭蕉や一茶は他にどんな虫を俳句に詠んでいるのかな?
☆この他の虫を詠んだ芭蕉の句
草の葉を
落ちるより
飛蛍哉
むざんやな
甲(かぶと)の下の きりぎりす
蝶の飛ぶ
ばかり野中の
日影哉
秋を経て
蝶もなめるや
菊の露
2)次の一茶の有名な俳句に登場する虫はなんでしょう?
やれ打つな
○が手をすり
足をする
@ ハエ A チョウ B バッタ
観察してみよう!
昆虫たちの仕草を優しい目で見ている芭蕉の俳句、温かい気持ちになるね。君たちも昆虫の動きをじっくり見て、人にたとえてみよう!
☆この他の虫を詠んだ一茶の句
又一つ
川を越せとや
とぶほたる
おんひらひら
金比羅道の
小てふ哉
蟻の道
雲の峰より
つづきけん
寝ころんで
蝶泊らせる
外湯哉
☆小山ガーデンは緑がたくさんあるね。
空気と植物の緑は、大切な関係
緑はきれいなだけではなく、人が生きるために必要なもの
街には、木や花が必要?
普段何気なく通り過ぎていた屋敷林も、改めて見てみるとその大きさにビックリしたのではないでしょうか。
普段は意識しませんが、わたしたちは木々からたくさんの恩恵を受けています。屋敷林や街路樹は、暑い日は直射日光を和らげ涼しくしてくれます。
風の強い日には風を和らげてくれます。道路を通る自動車の騒音も和らげてくれます。火災のときには延焼を防止してくれます。汚れた空気もきれいにしてくれます。それだけでなく「緑あふれる風景」は人々の心を癒してくれます。建物の圧迫感を和らげてくれます。
みなさんがまちを歩いていて、屋敷林や街路樹がまったく無かったとしたら、どんな風景になるでしょう。
木々はわたしたちを楽しませてくれるだけでなく、鳥も木の実を食べたり、木々で休憩をとって恩恵を受けています。
小金の街にはたくさんの屋敷林があります。
小金の街ではそれぞれのお宅の庭の木々が街路樹以上の役割をしてくれています。樹齢数百年とも言われているそれぞれの家のご自慢の樹木がかなりあります。お爺さんやお婆さんのそのまたまたお爺さんやお婆さんから代々たいせつに育てられ、みなさんの生活を守ってきた木々です。数年前、小金のそれを「庭路樹」(にわろじゅ)と呼んで発表してくれた千葉大学の学生さんもいました。
これからも時には立ち止まって木々を見てください。季節によって変わる木々のようすが、みなさんをもっと楽しませてくれるはずです。
近くの木々を大切にしたり、自分で木々を育ててみてください。